木材の乾燥と含水率
木は乾燥によって収縮・変形するものです。
良質な木で出来た無垢材でも乾燥が不十分であれば、反り返り、ねじれ、割れ等を起こし、建築後に大きなトラブルを招く事になります。
木の命を生かすのも、殺すのも乾燥次第です。
充分に乾燥させた無垢材を用いれば、収縮・変形が生じる事はありません。
時間の経過とともに固化し、強度がますます高まっていきます。
先程ご紹介した腐朽菌や白アリの心配もありません。
昔と今の乾燥の差
−昔−
充分に自然乾燥させた無垢材を使い、棟上げの後もすぐには仕上げにかからず、数ヶ月は空気にさらして、しっかりと乾燥させていました。
−現在−
前もって人工的に乾燥させたものを使うようになりました。
木の乾燥の度合いを知るためには?
木の乾燥の度合いは、「含水率」によって知る事が出来ます。
この数値を指標に乾燥が充分な本物の無垢材を追求していく事が、家作りで一番大切なところです。
含水率とは?
一般的に含水率とは、「100gの中に10gの水分が含まれていること」ですが、木材の場合は異なり、
「完全に乾燥して水分を含まない木材を100とし、それに水分が10加わったら10%」となり、
【(全体の重量)−(完全に乾燥したときの重量)】÷(完全に乾燥したときの重量)×10
となります。
平衡含水率とは?
木材を一定の温度と湿度の大気中においておくと、ある時点で水分が出入りしなくなり、
安定した状態になります。これを平衡状態(または、気乾状態)といいます。
この平衡状態まで乾燥させた木材が、住まい作りに用いる、「乾燥材」です。
温度20度、湿度65%の時、木材の含水率は12%で、水分が出入りしない平衡状態に安定。
温度の高い日本の場合は、およそ15%で安定するといわれます。
この大気中の湿度と平衡状態になるときの含水率が「平衡含水率」です。
木材は平衡含水率を保つように、周囲の空気が湿気てくると水分を吸い、乾くと水分を放出してバランスを整えます。
これが、木材の調湿作用です。




